組合の歩み

大阪の眼鏡商の歩みは、
日本の眼鏡界近代化の歴史です。

我が国で現存する最古の眼鏡は、足利義晴(1511-1550天文年間・室町時代)所持とされる眼鏡で、 中国明代の輸入品でした。徳川家康が使用していた眼鏡も現存しています。 国産眼鏡は17世紀初頭(徳川家康時代)、長崎で製作されたのが始まり。 その後17世紀中頃(徳川家光時代)になって、京、大坂、江戸で眼鏡の製造が始まりました。 大坂では江戸後期には6軒ほどの眼鏡店があったと記録されています。 その内の1軒は宝暦年間(1751-1764)開業の歴史が残っています。 大正時代(1912-1926)に眼鏡店は大阪では80軒位になっていました。

大阪眼鏡専門小売協同組合沿革
○組合設立以後

1922(T11)11.3
大阪眼鏡商工組合設立。

1926(T15)
  2.8〜27
米国オプトメトリストDr.Desmond による日本初の眼鏡学講習会を主催。日本の眼鏡学近代化の幕開けとなった。
1926(T15)2.27 Desmond 講習会後、日本眼鏡学協会設立。またこの頃、大阪眼鏡商工組合内で小売店のみが集結し、大阪眼鏡小売商業組合を結成したが、1943(S16)年、戦時下統制により大阪眼鏡小売商組合を解散。眼鏡は必需品であったが物資不足は緊迫し眼鏡レンズでさえ配給制となり、窓ガラスの厚板を再加工するなどしてしのいだ。
  • 1947(S22)5.30
大阪府認可 大阪眼鏡商業協同組合設立。
1949(S24)7.10 大阪大学医学部眼科教室の協力を得て近畿眼鏡学第一回講習会を開催。
1949(S24)11.29 7月の講習会の成功後、日本眼鏡学協会を設立。その後の講習会、大阪眼衛生協会、眼鏡士資格、日本眼鏡士協会、日本眼鏡技術専門学校等設立の基盤となる。

1950(S25)6. 大阪府内に大阪眼衛生協会を設立。その後の眼鏡士資格認定機関。

1955(S30)4. 大阪眼衛生協会主催による第1回眼鏡士試験。

1955(S30)10.19 メガネモードショウを大阪府立体育館で開催。

1956(S31)4.13 眼鏡士協会設立。現在の社団法人日本眼鏡技術者協会。

1961(S61)7.18 消費生活センター「シルバー商品としての老眼鏡」消費者とディスカッション。その後各地の消費生活センターへ出向。

1968(S43)4.24 日本眼鏡技術学校を開校(大阪市)。技術者協会と小売組合が中心となって全国の同業者に募金を募り設立され、体系的な眼鏡学教育が始まった。現在の学校法人日本眼鏡技術専門学校(吹田市)。

1975(S50)  大阪府認可 大阪眼鏡専門小売協同組合と改名。
1987(S62)8 「メガネをかけた写真コンテスト」開催。
1995(H7)5.25 PL法施行準備の為安全な眼鏡の提供について講習会開催。
1995(H7)6.5 福祉法人日本ライトハウスの依頼により南太平洋フィジーへ、眼鏡寄贈ボランティア。これ以前からも盲導犬育成募金キャンペーンなどを継続的に実施。
1999(H11)8. 「メガネをかけた家族の似顔絵」コンテスト開催。